テーマ「明るく豊かな島根の未来に向けて、変化と進化を続ける」
昨年の社会・経済を取り巻く環境を振り返りますと、国内情勢では、新型コロナウイルスの5類への移行に伴い、地域行事やイベントなどで再開の動きが進みました。また、国内外の人の往来や消費行動が持ち直したことなどにより、経済活動は平常時に戻りつつあります。一方、資源価格の高騰など歴史的な物価高は、今なおグローバル経済に深刻な影響を及ぼしています。金融市場に目を向けますと、インフレ抑制を目的とした、主要国の政策金利の大幅な引上げにより、海外において金利が急上昇しました。ドル円相場は32年ぶりの円安水準となり、日銀のマイナス金利政策解除が打ち出されたものの、完全なるデフレ脱却には依然として時間を要するものと考えられます。
このように、社会・経済環境は日々めまぐるしく激動していますが、島根経済同友会では、地域経済の再興を加速させるべく、その活動のギアを上げています。
令和5年度の委員会活動においては、例年以上の講演会開催、3年ぶりの島根・広島交流懇談会、国内視察(国分寺市の鉄道総研、大阪市のNTT西日本関連施設)や、4年ぶりの海外視察(インドネシア)など、本来の活動スタイルを取り戻しつつあります。また、年間を通じた活動結果を「提言・要望書」に取り纏めた委員会もありました。支部活動においても、講演会開催、山口経済同友会萩・長門地区との交流懇談会へ石央支部が加入するといった動きがありました。そして何より、各種会合後の懇親会では、テーブルを超えての会員間の活発な交流が再開したことを嬉しく思います。
令和6年度を迎えた今、かつての「コロナ禍」という暗いイメージからの脱却が進みつつあります。一方で、人口減少や少子高齢化といった社会構造問題は根本的な解決に至っていないのが実態です。全国各地、生き残りをかけて新たな人口維持対策、少子化対策が繰り広げられ、地域間競争がますます熾烈になることが予想されます。島根県においても、若者の県外流出を防ぐといった従来どおりの施策をなぞるだけではなく、「この地に住み、この地で働きたい」と思われるような新たな魅力づくりに向け、常に変化に対応し、一致団結してその歩みを進化し続けなければなりません。
島根の明るく豊かな未来の創造に向けて、会員相互の活発な意見交換・啓発と懇親を深めることができるよう、以下の活動を実施しながら提言活動に取り組んでまいります。
【今年度の取組み課題】
① 総務委員会 委員長 谷口 仁志
【活動方針】
地域活性化に向けた活発な組織活動を目指します。正副代表幹事、各委員長と連携を 密にしながら、委員会・会員間の連携・親睦を図るとともに、会員増強の推進を図り、 組織の充実・強化に取組んでいきたいと考えます。
【事業計画】
② 産業活性化委員会 委員長 天野 浩一
【活動方針】
2050年カーボンニュートラルに向けた事業環境の変化等、新たな諸課題の対応が求められる中、持続的な地域経済の発展と企業価値の向上を図るため、地域活性化や経営課題の解決に繋がる機会を創出し、必要な提言・要望を行う。
【事業計画】
③ 観光振興委員会 委員長 福島 克治
【活動方針】
地方にしかない環境や伝統的価値を探し、伝えていく事は高付加価値な経済社会、持続可能な社会をつくることに繋がります。これらの観光振興を通じて地域経済活性化に貢献していくことを目的に活動します。合わせて、今年度は新たに観光に係る宿泊税や二重価格についての研究も行っていきます。
【事業計画】
④ IT社会推進委員会 委員長 石𥔎 修二
【活動方針】
昨年度に引き続き、島根県の産業振興・地域振興に寄与するIT社会の推進に向けて活動を行ってまいります。
【事業計画】
⑤ ひと・地域未来委員会 委員長 中尾 禎仁
【活動方針】
若者が島根県に住みたいと思える魅力的な未来に向け、若手リーダー育成や地元就職率向上を目指す事業と連携して「ひと」をつくり、働きやすく子供が育てやすい「地域未来」のために活動を行います。
【事業計画】
⑥ 国際経済委員会 委員長 髙木 善之
【活動方針】
米中関係はトランプ政権時代より悪化が顕著である。また、ロシア・ウクライナ戦争長期化により、サプライチェーンの混乱は続き、政治的、軍事的、社会的にも世界情勢は混沌としている。山陰の経済への影響も大きい。
さりながら日本の国際貿易額は増大しており、円安基調下ではあるが、輸出は過去最高、また輸入額も過去最高水準である。
拡大基調にある国際経済のもと、今後島根の企業は外国とどう関わりを持ち、接触機会を増やしていくべきか、本年も海外視察や調査・探求を通じて、発信したい。
【事業計画】
⑦ 島根・鳥取合同委員会 委員長 白水 照之
【活動方針】
これまでは、山陰の共通課題のうち、交通と観光を主な題材として、とりわけ陸路(新幹線やバスなどの二次交通、中海宍道湖大山圏域の8字ルートなど)が主な題材であった。令和6年度は、フールエア、JCASなどの国内地方空港を結ぶ新興航空会社も登場しており、観光、交通両面から航空路線について学習と検討を行なう予定。
なお、今年度の島根・鳥取合同懇談会(鳥取引受)及び視察会等については、鳥取県経済同友会が主体となり活動計画を進める予定。
【事業計画】
⑧ 島根・広島交流委員会 委員長 渡部 幸太郎
【活動方針】
中四国圏域を取り巻く課題解決に向けて、広島経済同友会との交流を深めeスポーツを活用した企業の風土改革、ニュービジネスの構築、地方自治体のまちづくり構想などの合同研究・共同提言に取り組む。
【事業計画】
⑨ 文化・スポーツ・親睦委員会 委員長 太田 敦久
【活動方針】
新型コロナ5類移行により、世の中は平時に戻り行動制限は緩和され各種イベント、スポーツ観戦をはじめ活発に活動し始めています。
当委員会では地元において活動しているスポーツ・地域文化への理解、支援をはじめ会員同士の交流を図ることを目的とします。
【事業計画】
・親睦事業 (担当:副委員長(株)platinum 代表取締役 内田 雄之)
◯会員親睦ゴルフコンペ
日 時:令和6年10月19日(土)出雲空港カントリークラブ
※表彰式は、競技終了後に開催
・文化振興事業(担当:副委員長 (有)太陽平版 代表取締役 井原 健一)
◯隠岐古典相撲への参加・支援(予定)
日 時:令和6年9月13日(金)~9月16日(月)隠岐の島
※君ヶ濱親方、地元経済界との懇談会
・スポーツ振興事業(担当:副委員長 アクアシステム(株)代表取締役 三澤 孝志)
◯Bリーグ2024~2025シーズン 島根スサノオマジックの観戦(松江市総合体育館)
日 時:令和6年12月水曜日試合を予定
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